2007年から「特別支援教育」が本格的に開始され、通常の学級に在籍し学習や行動に困難を抱える児童生徒への支援に焦点が当てられるようになりました 。
2022年の文部科学省の調査では、通常の学級の児童生徒の8.8%(1クラスに約3名)に発達障害の可能性があるとされており、支援を必要とする子が「普通の子」として存在しているのが現実です。
しかし、一宮地域においても「書けない・読めない」学習障害や、集団生活での行動課題に対し、具体的な支援ノウハウが現場や家庭に十分浸透していません 。
その結果、適切な支援を受けられない子どもたちが自信を失い、不登校や二次的な心理的問題を抱える事例が少なくないことが大きな課題です 。
私たちは、特別支援教育士、公認心理師、臨床発達心理士、認定ABAセラピスト、特別支援学校教諭等の専門知見を結集し、以下の専門的アプローチで課題解決を図ります 。
1.特性に応じた訓練と代替手段(合理的配慮)の導入: 学習障害に対し、個々の特性を分析した訓練法を提供すると共に、iPad等のICTを活用した「代替手段」を導入します 。
読み書きの負担を技術で補完し、本来の思考力を発揮させる「合理的配慮」の具体例を提示し、子どもの人生を変えるきっかけを作ります 。
2.ABA(応用行動分析学)に基づく行動支援: ADHDや自閉スペクトラム症(ASD)に伴う行動・社会性の課題に対し、科学的に優位性が認められている「応用行動分析学(ABA)」を用い、効果的な関わり方を保護者や当事者に伝えます 。
3.専門知識と技能の共有: 相談会や研修会を通じて、通常の学級で通用する最新の支援技術を紹介・普及させます 。
専門的な支援技術が浸透することで、「できない」ことへの叱責ではなく、適切な「配慮」と「支援」によって子どもたちが自己肯定感を持って学び、社会に参加できる環境が整います 。
一宮市が、最新の知見に基づいた「合理的配慮」が当たり前に行われる、先進的な教育福祉都市へと進化することを目指します 。

令和8年度は、以下の活動を通じ、通常の学級で困難を抱える親子を支援します 。
⑴ 専門家による個別・グループ支援:学習障害、ASD、ADHDに特化した「相談会」を実施します。特にABA(応用行動分析学)の視点を用いた行動課題への助言や、特性に応じた学習指導の提案を行います 。
⑵ 実践的スキルの習得:「ICT学習会」では、合理的配慮の柱となるタブレット、パソコン等の活用法を紹介します。「読み書き学習会」では、特性に配慮した具体的な訓練法を体験していただきます 。
⑶ 啓発・研修活動:「研修会&交流会」を定期開催し、2022年調査の結果を踏まえた最新の支援動向や、通常の学級における合理的配慮の具体的な進め方についての知識・技能を市民に共有します 。
⑷ これらの活動は広く一般に公開し、参加者の負担を最小限に抑えた公益性の高い事業として継続します 。

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